2010年7月13日火曜日

氷枕というのは

氷枕という物体が存在するので無く、邪魔の入らないタイミングで手際よ
く作っても15ふんぐらいの作業を要する一品であり、一瞬の気の緩
みも許されないセンサーまみれの患者を集めたピコピコ警報が鳴りっぱな
しのエリアから離れた壊疽や糖尿で指の切断に来てるだの一泊の検査入院
だの体験入院だの栄養指導だの、外出許可を出したら深夜にべろんべろん
に酔って帰ってくるのがいたりだの、うっかりしてるとイノシシ狩りの長
い長い自慢話に捕まったりだのの、異常例外的に静かなエリアからのリク
エストだが、指切断ならトイレなら自力で行けないので、急行して車イス
に乗せて運ぶ必要のある、肉体労働系の、たまにくりからもんもんもよく
見るようなやたらに重たいおじさんがいるあたりの朗らかで呑気な患者で
ある。
氷枕来ないけど、瀕死や即死の危険を注視しでいるエリアの様子がどう
なっているのかは、静かなこのエリアからはまったくわからない。。わか
らないように、ゆっくり休めるように、よくはいりょしてある。
まあくたびれて来たので、こんなのはつらつら書きつつ、あぐらはやめて
よこにはなってしまった。
院内ですからまったく当然のこととして電波禁止ですけど、電波って何?
という感じの患者のおじさんたちが各自マナーモードで家族からの連絡を
待ち受けにしてるケータイ以外、電波使う医療器具類この部屋には一台も
見当たりません。おじさんたちのいびきがきこえるのみ。
んー。氷枕要らないのかもねー。すでにだいぶまえから僕は横になってる
し。

0 件のコメント: